コミュニティの立ち上げ時の工夫に迫る!「幅広いジャンルを扱う書店イベントの試行錯誤」

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ピーティックスを活用いただいている主催者さまに、「コミュニティの立ち上げ方」や「イベント集客」における工夫をインタビュー!

今回は、三省堂書店の本を基軸としたコミュニティ、三省堂書店めくる塾の運営チームの1人である、神田神保町本店開店準備室の岡田様にお話をうかがいました。

岡田健太郎さん

三省堂書店めくる塾

東京・神保町の老舗書店である三省堂書店が、2023年10月から開始したオンライン講座コミュニティ。
読者が著者と直接対話しながら、単に本を読むだけでは得られない深い学びを体験できる“著者と読者の、知のひろば”として、様々なイベントが企画されている。

ホームページ:https://www.ssdmekuru.com/
ピーティックスグループページ:三省堂書店めくる塾

目次

Q.どのようなイベントを開催してきましたか?

A.書籍をテーマにしたオンライン講座

このコミュニティは、神保町にある本社の建て替えプロジェクトの一環として、「読者とつながる機会を創出したい」という思いから企画が始まりました。

ビジネス、歴史、健康など多彩なジャンルで、ベストセラー作家や研究者など、本の著者が登壇し、書籍に書ききれなかった裏話や深掘りを語り尽くすオンライン講座をメインに展開しています。

現在は、外部メンバーも含めた6名で運営しており、講座内容については講師とプロデューサーで毎回内容を決めています。基本的に書籍と絡めた内容が前提となり、書籍のPRの場としても活用しています。

人と人・オンラインとリアル・新たな発見と学び、これらが自然とつながっていく
つながる本棚」にて、めくる塾講師の著書も展開

Q.イベント開催当初の目標は?

A.月間の開催講座数を設定

月15本の講座を行うという、少し高めの目標を設定しました。イベントを開催し続ける”体力をつける”ことが意図ですね。

また、登壇される講師の方へのお声がけが最初のハードルでしたね。はじめはとにかくたくさんの講師にアプローチしました。書店が講座をやることの意義が伝わるように資料なども用意し、丁寧なコミュニケーションを心がけました。

この努力の甲斐があり、続けていくうちに業界内部で当コミュニティの名が通ってきたため、出版社を通じたオファーがしやすくなってきました。

Q.イベント開催当初から参加者は集まりましたか?

A.紙の書籍を好む層に訴求できず、集客に苦戦

最初は、三省堂書店が提供する無料ポイントサービスの「クラブ三省堂」の会員の方に向けてイベント開催のメールを送ってみたりしました。

しかし、紙の書籍を好み、インターネットにやや疎い方もいらっしゃる三省堂ファンからすると、オンラインでのイベント参加に躊躇するような傾向も見られ、集客は苦戦しましたね。

だんだんと過去イベント参加者を中心としたフォロワーは溜まってきているものの、それぞれのフォロワーの興味がある分野は異なるため、リピート参加が確実に取れるというわけではないという点が、本コミュニティの難しいところです。

そんな中、最近では文学や語学など、だんだんと集客に強いジャンルの傾向は見えてきましたね。

2025年本屋大賞受賞記念として、
受賞者作家とのトークショーを開催(2025年5月31日)

Q.集客する上で工夫しているポイントは?

A.SNSに加えて、書店の店頭でも開催をアピール

イベント開催告知は1か月前から行い、集客が難しい場合はSNSで2週間前あたりの直前にプッシュするようにしています。直前の申し込みは結構多いですね。

SNSごとに発信内容を変えており、Xは基本情報のみ簡潔に、Instagramはビジュアルを含めた魅力的な内容を投稿するように心がけています。登壇者である作家さんに元々のファンが多い場合は、そちらからの申し込み流入も多いですね。

また、書店という場所を持つ強みを活かし、告知はSNSでの発信に加え、店頭でもアピールするようにしています。

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高い目標を掲げて開催を継続的に繰り返してきた結果、運営に関してはスムーズになってきた様子。

現在はあえて様々なジャンルのテーマのイベントを幅広くやることで需要を知るということを地道にやっており、今後はさらに集客力アップに向けたリサーチを進めていきたいとのこと。

三省堂書店めくる塾様、お話ありがとうございました!

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この記事を書いた人

イベント・コミュニティ主催者のためのピーティックス活用支援サイト「Peatix U」。ピーティックスの使い方やイベント・コミュニティのノウハウ、活用事例などをまとめています。

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