【例文付き】イベント成功のカギ!司会進行台本の作成方法

イベントの成功には、スムーズな進行が欠かせません。そのためのカギとなるのが、しっかりとした「司会進行台本」の作成です。

台本がしっかりしていれば、司会者は自信を持って進行できるだけでなく、参加者もスムーズにイベントを楽しむことができます。

この記事では、効果的な司会進行台本の基本構成や具体例について解説します。

目次

イベント司会進行の役割

イベントの司会は、イベント全体の流れをスムーズに進行させる重要な役割を担っています。

あらかじめ決められたタイムテーブルを円滑に進め、プログラムを予定時間内に収める能力が求められます。

また、参加者や登壇者の様子にも気を配り、必要に応じて会場を盛り上げたり和ませたりすることで、イベントへの関心を引くことも重要となります。

司会者が会場全体をコントロールして良い雰囲気を作ることで、イベントの成功へとつながっていきます。

イベントの司会進行台本の準備

台本は、イベントの進行を円滑に行うための重要なツールです。台本には主に、イベントのタイムテーブルと、各セッションでのアナウンスのタイミングや内容を記載していきましょう。

忘れがちなポイントや重要な情報を漏らすことなく文章にすることで、司会者の不安を軽減し、自信を持って進行できるようになります。

また、イベント前後も含めたスタッフの動きをタイムテーブルに沿って記載することも重要です。これにより運営スタッフとの連携もスムーズになり、全体の進行が滞ることを防ぐことができます。

イベント司会進行台本の基本構成と具体例

イベント司会進行台本の基本構成イメージ図

開会前のアナウンスでは、参加者に対してイベントの開始時間や注意事項を伝えます。例えば、携帯電話のマナーモード設定や、撮影・録音・飲食の可否、トイレ・売店・非常口の場所など、必要な情報を事前に案内します。
イベント開始の5分前、余裕があれば15分前にもアナウンスができると、参加者がゆとりを持ってイベントに臨めるので親切でしょう。

開会前のアナウンス

例)

みなさま、おはようございます。本日は○○のイベントにご参加いただき、誠にありがとうございます。

開会に先立ちまして、いくつかのお願いがございます。まず、お手持ちの携帯電話、スマートフォンは、他の参加者のご迷惑とならないよう、マナーモードに設定していただけますでしょうか。音が鳴らないことを今一度ご確認ください。

また、イベント中の撮影や録音につきましては、許可を得ている場合を除き、原則としてご遠慮いただいております。

続きまして、建物内の施設についてご案内いたします。トイレは、会場を出て右手に進んだ場所にございます。

また、売店が一階にございますが、会場内での飲食はご遠慮ください。

非常口は、会場内の後方と側面にございます。万が一、非常事態が発生した場合には、スタッフの指示に従って速やかに避難をお願いいたします。

ご不明な点がございましたら、近くのスタッフにお声がけください。

それでは、まもなくイベントを開始いたしますので、今しばらくお待ちください。

開会の挨拶

開会のあいさつでは、イベントのスタートを宣言し、参加者を歓迎します。そして司会者の自己紹介を短く簡潔に行います。

例)

みなさま、改めましておはようございます。本日は、○○イベントにご参加いただき、誠にありがとうございます。

本日の司会を務めさせていただきます、○○と申します。どうぞよろしくお願いいたします。

イベントの概要説明

イベントの概要説明では、イベント開催の趣旨と目的を説明し、続いて当日のプログラムや進行スケジュールを紹介します。
どのような内容が含まれているのか、どのような流れで進むのかを具体的に説明し、参加者が理解しやすいようにしましょう。

例)

はじめに、今回のイベントの趣旨と目的について簡単にご説明いたします。

今回のイベントは、最新の○○動向や○○業界のトレンドを共有し、みなさまのビジネスに役立てていただくことを目的としております。

続きまして、本日のイベントのプログラムについてご説明いたします。

まずは、9時30分から○○大学の○○教授による基調講演がスタートいたします。その後、10時30分からはパネルディスカッションが予定されており、テーマは『○○○○○○○○』です。パネルディスカッションでは、業界のリーダーが登壇し、熱い議論が繰り広げられる予定です。

11時30分からは休憩を挟み、12時からはワークショップに移ります。ワークショップでは、具体的なケーススタディを通じて、実践的な知識を深めていただける内容となっております。

最後に、14時から質疑応答のセッションを設けておりますので、講演者やパネリストに直接質問する貴重な機会としてご活用ください。

ゲストや登壇者の紹介

ゲストや登壇者の紹介では、それぞれの方のプロフィールや役割を簡潔に説明します。参加者に対して、ゲストや登壇者の魅力を伝え、興味を持ってもらうことが重要です。

例)

次に、本日のゲストスピーカーをご紹介いたします。○○大学の○○教授は○○分野において20年以上研究に携わり、多くの論文や著書を執筆されております。

本日は『○○○○○○○○』というテーマで講演いただきます。それでは○○教授、よろしくお願いいたします。

休憩前後のアナウンス

休憩前後のアナウンスでは、休憩時間や再開時間、休憩中の注意事項などを伝えます。休憩後のプログラムの内容も簡単に予告しておくと、参加者の関心を引き続き保つことができます。

例)

ここで、30分間の休憩を取らせていただきます。会場内での飲食はご遠慮いただいておりますので、会場を出て左手にございます多目的スペースをご利用ください。

トイレは会場を出て右手にございます。再開は12時を予定しておりますので、5分前までにお席にお戻りください。

休憩後にはワークショップが始まります。引き続き、お楽しみください。

質疑応答の進行

質疑応答のセッションでは、参加者からの質問を受け付け、適切に進行します。質問の方法や時間制限を事前に説明し、スムーズなやり取りができるようにします。

例)

それでは、質疑応答の時間に移ります。ご質問がある方は、挙手をお願いいたします。

係の者がマイクをお持ちいたしますので、お名前とご所属をお知らせいただいた上で、質問をお願いいたします。

時間の都合上、全ての質問にお答えできない場合がございますが、予めご了承ください。それでは、質問がある方は挙手をどうぞ。

閉会の挨拶

閉会のあいさつでは、イベントの終了を宣言し、参加者に対する感謝の意を伝えます。参加者がイベントを通じて得たものについて触れると良いでしょう。
また、アンケートを行う際は、このタイミングでのリマインドが効果的です。最後に、安全に帰宅するよう促し、イベントを締めくくります。

例)

みなさま、本日は長時間にわたりご参加いただき、誠にありがとうございました。

本日のイベントを通じて、多くの有益な情報やインスピレーションを得ていただけたことと思います。今後の活動にお役立ていただければ幸いです。

また、アンケートのご協力をお願いいたします。みなさまからのフィードバックをもとに、今後のイベントをさらに充実させていきたいと考えております。

本日は誠にありがとうございました。どうぞお気をつけてお帰りください。

イベント司会進行をスムーズに行うためのポイント

イベント司会イメージ図

間違えてはいけない情報を確認する

登壇者の名前など、絶対に間違えてはいけない部分は、台本の作成段階から気をつけて記載しましょう。名前には併せて読み仮名も記載することをおすすめします。
間違えてはいけない情報は、見やすいようにマーカーなどで目立たせ、当日も台本を見ながら進行することが重要です。

念入りなリハーサルを行う

リハーサルは、実際の進行をシミュレーションする絶好の機会です。何度も行うことで問題点や不安要素を洗い出し、事前に対策を講じることができます。
台本に目を通さなくてもある程度の流れがわかるようになるまで練習を重ねることで、当日に登壇者や参加者の様子へ目を配る余裕も生まれてくるでしょう。
また、司会者だけでなく、全ての出演者やスタッフが参加することで、全体の流れを共有し、一体感を持って本番に臨むことができます。

参加者をしっかり見る

司会者が参加者の反応を見ながら進行することで、イベントの雰囲気を読み取り、適切な対応ができます。
例えば、参加者の関心が薄れているように感じたときは、イベント内容に関連した小話や質疑を交えてもよいでしょう。質問を受ける際や、重要なメッセージを伝える際には、できるだけ多くの参加者と目を合わせるよう心がけましょう。 

話し方にメリハリをつける

聞き手にとって魅力的な進行には、話し方のメリハリが欠かせません。重要な部分はゆっくりと、強調したい部分は声を張って話すことで、参加者の注意を引きつけます。
話す速度を変えることで、リズムを作り出し、聞き手に興味を持たせ続けることができます。適度な「間」を入れたり、時には身体を使って表現しても良いでしょう。

タイムテーブルとのギャップを埋める

イベント当日は、予定時間と現実時間にギャップが生じることがあります。このギャップを埋めるためには、柔軟な対応力が求められます。進行中にタイムテーブルを常に確認し、必要に応じて調整を行います。
例えば、予定より早く進んでいる場合は、次のセッションの準備を早めたり、小話を挟んだりすることなどが想定されます。逆に遅れている場合は、質疑応答など内容の一部を省略するなどの判断が必要です。
参加者の集中力を落とさないためにも、たとえ時間が押していても休憩時間は予定通り確保するように心がけましょう。

イベントの主催/開催ならばピーティックスがおすすめ

以上を参考に、自信を持って進行できる司会台本を準備し、参加者もスムーズに楽しめるイベントにしましょう。

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この記事を書いた人

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