イベントを開催した後、「無事に終わったからこれでOK!」と考えていませんか?
イベントは開催しただけで終わりではありません。イベント後にどれだけ振り返りを行って次につなげるかが、イベントの価値を最大化するポイントであり、そのために重要になるのが「イベントレポート」です。
イベントレポートは、単に開催結果をまとめるだけではなく、参加者や関係者への感謝を伝えると同時に、次回のイベントの集客や改善につなげる重要なツールです。
この記事では、効果的なイベントレポートの書き方を詳しく解説します。
イベントレポートを書くことで得られる効果
参加者とのエンゲージメントを高められる
イベントに参加した人たちは、イベント後もしばらくその体験を振り返ります。イベントレポートを通じて、イベントのハイライトや感想を共有することで、参加者に「参加して良かった」と再確認してもらえます。
また、レポートの中で参加者のコメントや写真を紹介することで、イベントへの愛着も生まれます。これにより、参加者との関係性が強まり、次回のイベントにもつながりやすくなります。
イベントの成果や改善点を把握できる
イベントを開催しただけでは、どれだけの成功を収めたかは分かりにくいものです。レポート作成時に参加者のアンケート結果やSNSでの反応を分析することで、イベントの成果を数値化・可視化できます。満足度が高かったポイントや不満が出た点を明らかにし、次回イベントの改善につなげましょう。
さらに、実際の参加者の反応をもとに、イベント内容や運営方法をブラッシュアップできるため、継続的にイベントのクオリティを高めることができます。
協力者に対して実績を提示できる
イベントを成功させるためには、協力者の存在が欠かせません。イベントレポートでデータや写真を交えた実績をまとめることで、協力者に対して「イベントが成功した」という証拠を提示できます。
特に「参加者満足度」や「集客数」、「SNSでの反響」といった具体的なデータがあると評価が上がり、次回以降の協力を得やすくなります。
次回の集客に役立つ
イベントレポートは、参加できなかった人にとっても貴重な情報源になります。「自分も行けばよかった」と感じてもらえるような魅力的なレポートを作成すれば、次回のイベントに興味を持ってもらえる可能性が高まります。
特にSNSなどでレポートをシェアすれば、多くの人にイベントの存在を知ってもらうことができ、次回イベントへの集客効果が期待できます。
コミュニティの成長とブランディングに貢献する
イベントレポートがしっかりと作成され、毎回公開されることで、コミュニティの活動が「見える化」されます。これにより、コミュニティに対する信頼性や安心感が生まれます。
また、「このイベントに参加すれば価値がある」、「このコミュニティはしっかりしている」といったブランディング効果も期待できます。継続的にイベントレポートを発信することで、コミュニティの存在感が増し、新たな参加者やメンバーの獲得にもつながるでしょう。
イベントレポートを書く前の準備
イベントレポートは、ただ事実を並べるだけでは効果が半減します。読み手に「読んで良かった」、「次回も参加したい」と思ってもらうためには、事前の準備が重要です。
1. 目的を明確にする
レポートを書く前に、次のようなポイントを整理しておきましょう。
誰に向けたレポートか?
例)
参加者向けか、スポンサー向けか、一般読者向けか
どんな反応を期待しているか?
例)
参加者の満足度向上、次回の集客、SNSでのシェア
どのような印象を与えたいか?
例)
「楽しかった」「役に立った」「また参加したい」
2. 必要なデータや素材を準備する
スムーズにレポートを作成するために、以下の素材を事前に用意しておくと便利です。
参加者データ
参加人数、年齢層、アンケート結果
写真・動画
イベントの様子がわかるビジュアル
SNS投稿
参加者のリアルな声や反応
スピーカーや参加者のコメント
生の声を載せることで説得力アップ
イベントレポートの基本構成
イベントレポートは、読みやすさと分かりやすさが重要です。基本は以下の5つにまとめると効果的です。
1. イベント概要
・イベント名
・開催日時・場所
・参加人数
・目的やテーマ
例)
「2025年3月10日に東京で開催された『コミュニティマネージャー交流会』には、約150名の参加者が集まり、登壇者によるトークセッションやネットワーキングが行われました」
2. イベント内容
・タイムスケジュール
・トークセッションやワークショップの内容
・盛り上がったポイント
・参加者やスピーカーの声
例)
「イベントのハイライトは、〇〇さんによる『コミュニティ運営の極意』についてのトークでした。参加者からは『具体的な事例が参考になった』との声が多く寄せられました」
3. 成果・結果
・参加者満足度アンケート結果
・SNSでの反応
・目標に対する達成度
例)
「アンケート結果によると、イベント満足度は92%で、多くの参加者が『また参加したい』と回答しました」
4. 感謝の言葉
・参加者・登壇者・スポンサーへの謝辞
・スタッフへの感謝
・協力者への謝意
例)
「イベントに参加いただいた皆さま、登壇者の皆さま、そして運営をサポートしてくれたスタッフに心から感謝いたします」
5. 次回の案内
・次回イベントの予告
・SNSでのフォロープッシュ
・ハッシュタグの案内
例)
「次回は6月に〇〇で開催予定です。最新情報はInstagramをチェックしてください!」
イベントレポートの書き方のポイント
1. 簡潔でわかりやすく書く
イベントレポートでは、できるだけシンプルで読みやすい文章を心がけましょう。参加者や読者はレポートをじっくり読む時間が限られているため、短い文章で伝えることが重要です。
1文を短くする
1つの文が長すぎると、読者が内容を理解しづらくなります。1文は50文字以内を目安にし、長くなった場合は2文に分けましょう。
例)
×「3月15日に開催したイベントは、全国から約200名の参加者が集まり、登壇者によるトークセッションやネットワーキングが行われ、多くの人が満足度の高さを口にしていました」
⚪︎「3月15日に開催したイベントには、全国から約200名が参加しました。登壇者によるトークセッションやネットワーキングが盛り上がり、参加者からは『とても満足した』という声が多く聞かれました」
箇条書きやリストを活用する
内容が多くなる場合は、文章で書くのではなく、箇条書きやリストでまとめると読みやすくなります。
例)
×「トークセッションでは〇〇さん、〇〇さん、〇〇さんが登壇し、それぞれが異なる視点からコミュニティ運営について語りました。」
⚪︎「トークセッションの内容:
〇〇さん:コミュニティの立ち上げにおける課題
〇〇さん:メンバー間のコミュニケーション強化法
〇〇さん:新規参加者の巻き込み方」
「結論 → 理由 → 補足」の順で書く
読み手が知りたいのは「何が言いたいのか」です。まず結論を書き、その後に理由や具体例を示すことで、スムーズに理解してもらえます。
例)
「今回のイベントは参加者から高い評価を得ました。(結論)
アンケート結果では、参加者の92%が『満足』と回答しています。(理由)
特に〇〇さんの講演が印象的だったという声が多く寄せられました。(補足)」
2. 視覚的に訴える
テキストだけでなく、写真や動画、グラフなどの視覚的なコンテンツを活用すると、読み手の興味を引きやすくなります。イベントレポートに「その場の雰囲気」や「盛り上がり」を再現することが重要です。
表情がわかる写真を使う
参加者が笑顔だったり、真剣に話を聞いていたりする場面を選ぶと、臨場感が伝わりやすくなります。
イベントのハイライトを示す写真を入れる
スピーカーのトークシーン、交流の様子、集合写真などを使うことで、イベントの印象が強まります。
画像にはキャプションを付ける
どんな場面かを簡潔に説明することで、文脈が伝わりやすくなります。
例)
「トークセッションでは登壇者がユーモアを交えながら話し、参加者が真剣に耳を傾けていました。(写真:登壇者〇〇さんのスピーチシーン)」
3. 感情を込めてリアルに書く
イベントの雰囲気や参加者の感想をリアルに伝えるためには、感情を言葉で表現することが重要です。単に「楽しかった」「盛り上がった」と書くのではなく、実際の参加者の声や具体的なエピソードを交えることで、共感を得やすくなります。
参加者の声を直接引用する
「〇〇さんのトークがとても参考になった」「新しいつながりができてうれしかった」など、参加者が実際に発した言葉をそのまま引用することでリアリティが増します。
五感に訴える表現を使う
「登壇者の熱気が伝わる」「笑顔と拍手に包まれた」「場内がシーンと静まり返った」など、視覚・聴覚・感覚を表現すると、その場の雰囲気が読者に伝わります。
ストーリー仕立てにする
「〇〇さんが登壇した瞬間、場内は静まり返りました。次の瞬間、ユーモアを交えた挨拶で会場が一気に和やかな雰囲気に包まれました」といったストーリー性を持たせると、読者が引き込まれやすくなります。
4. 読み手に行動を促す(CTA)
イベントレポートを読んだ読者に、次の行動を促すことも重要です。「読んで良かった」で終わらせるのではなく、「次回のイベントに参加したい」「SNSでシェアしよう」と思わせることで、イベントレポートの効果が高まります。
次回イベントへのリンクを貼る
例)
「次回は6月に〇〇で開催予定です。詳しくはこちらをご覧ください」
SNSでのシェアを促す
例)
「イベントの感想を、ぜひハッシュタグ #〇〇〇でシェアしてください!」
SNSのフォローを促す
例)
「今後のイベント情報を見逃さないために、Instagramをフォローしてください」
イベントレポートのテンプレート
以下は、すぐに使えるイベントレポートのテンプレートです。コピーし、必要に応じてカスタマイズしながらご活用ください。
イベント概要
イベント名
例)「コミュニティマネージャー交流会」
開催日時
例)2025年3月10日 19:00〜21:00
開催場所
例)東京・渋谷コワーキングスペース〇〇
参加人数
例)約150名
イベントの目的/テーマ
例)「コミュニティ運営の悩みを共有し、つながりを深める」
イベント内容
タイムスケジュール
例)
19:00〜19:10 オープニング
19:10〜20:00 トークセッション(登壇者〇〇・〇〇)
20:00〜20:30 ネットワーキングタイム
20:30〜21:00 クロージング
当日の様子・プログラムごとの見どころ
例)
「〇〇さんのトーク『持続可能なコミュニティのつくり方』では、会場の多くがメモを取りながら熱心に耳を傾けていました」
盛り上がったポイント・参加者の反応
例)
「ネットワーキング中には、初対面同士の会話があちこちで盛り上がり、笑顔が絶えない空間となりました」
参加者・登壇者のコメント
例)
「〇〇さんの話がすごく刺さりました!すぐに実践したいです」(参加者Aさん)
「質問がたくさん出て、テーマへの関心の高さを感じました」(登壇者Bさん)
参加者アンケート
例)
満足度:92%
「また参加したい」と答えた人:87%
特に評価が高かった点:〇〇、〇〇
SNSでの反応
例)
「#コミュマネ交流会」で多数のポジティブな投稿がありました。中でも『こんなに温かい場は初めて』という投稿が特に印象的でした。」
感謝の言葉
例)
「ご参加いただいた皆さま、登壇いただいた〇〇さん・〇〇さん、そして当日の運営を支えてくださったスタッフのみなさん、本当にありがとうございました。また、スポンサーとしてご協力いただいた〇〇社にも心より感謝申し上げます」
次回の開催予定
例)
「次回は6月に大阪で開催予定。詳細は近日中に公開します!」
SNSフォロー案内
例)
「最新情報はPeatixページ or X(旧Twitter)をフォローしてください!」
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